パリ滞在中に『月夜の森で』の作者、アントワーヌ・ギヨペさんにお会いする機会がありました。
パリのはずれ、モンルージュという町に住む、アントワーヌさんのお宅をお訪ねしました。モンルージュは、かつて写真家のロベール・ドアノーが暮らした町で、今も芸術家が多く住んでいるそうです。
ギヨペさんは、『月夜の森で』の日本語版が出版されたことを大変よろこんでくれました。シャンパンを用意していてくれて、乾杯をしました。穏やかな、優しい雰囲気の方で、坂本龍一が好きだと言っていました。
ひとしきりおしゃべりをした後、編集者の奥様を交え、モンパルナスへ繰り出し、ラ・ロトンドというカフェ(レストラン)へ。ここは、かつて芸術家たちのたまり場であったという有名なお店で、アールデコの内装にモジリアニの絵が掛かっています。おいしい料理を堪能し、素晴らしいひとときを過ごしました。