久しぶりにフィリップ・ジャンティの舞台をパルコ劇場で観ました。
今回は、以前の作品『勿忘草」のリニューアル版ということで、ノルウェーの若い俳優(ダンサー)たちによる舞台でした。
人形と人間が入れ替わりながら、観客の意識を混乱させ、不思議な世界へと誘い込むというフィリップ・ジャンティの魔術にはいつもながら感動します。
今回は、以前にも増して、人形たちと生身の人間が入れ替わるダンス的な身体表現が見事でした。そして、俳優たちが声を出して歌をうたう場面や、ユーモラスなやりとりなど、これまでのフィリップ・ジャンティの舞台にあまり見られなかった要素も増え、全体的に若々しい印象を受けました。
観客はジャンティの魔法にかけられて、夢と記憶が錯綜する雪の世界へと迷い込みます。
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