スカイツリーへ

先日、初めてスカイツリーに行きました。

『ラチとらいおん』で知られるハンガリーの絵本作家、マレーク・ベロニカさん(写真)が来日されて、ぜひスカイツリーに行きたいとのことで、ご一緒したわけです。
こんなことでもなければ、きっと一生行くこともなかっでしょう。

 

お天気がよくなかったので、これでは、何も見えないだろうとややあきらめていましたが、そうでもありませんでした。さすがに富士山までは見えませんでしたが、東京の全貌が眼下に広がる光景には、思わず息をのみました。

悪天候のせいか、思ったほど混んではいなかったので、天空の散歩をゆっくり楽しむことできました。

 

ベロニカさんも、空からの眺めを堪能していました。ご主人のフェレンさんは、建築家だけあって、東京の建物や街並みにも詳しく、地図を片手にベロニカさんにあれこれ説明していました。

 

しばらくすると、雨が降ってきて、あたり全体、霧がかかったようになってしまいました。

それはそれで、雲の中にいるような、悪くない気分ではありました。

 

最初で最後(多分)のスカイツリー体験は、面白くもありましたが、

結局のところ、何とも言えない違和感を拭い去ることができませんでした。

 

帰りの地下鉄の中で、いつも楽しそうなベロニカさんが顔を曇らせて、

ハンガリーの現政権に対する激しい批判を始めました。

歴史に逆行するような独裁的な政権に対する怒りを抑えることが

できなかったのでしょう。その悔しそうな、悲しそうな表情に、

ハンガリーの苦悩の歴史を改めて感じました。

 

そして、日本列島も梅雨入りです。