今回のパリ、ボローニャ紀行もこれでおしまいです。
日本に帰る前に、2つの素敵な時間を持つことができました。
ひとつは、パリの小さな出版社 les trois ourses (3びきのくま)のエリザベートが自宅での夕食に招待してくれたことです。ちょうどパリに滞在中の駒形克己さんとご一緒できて、大変有意義で楽しいひとときをすごすことができました。駒形さんは病後でまだ本調子ではないものの、ずいぶんお元気になられて、いろいろと話がはずみ、皆が幸せな気分になれました。
もうひとつは、不思議なご縁で今回お会いすることができて、ご自宅に呼んでくださった岸真理子・モリアさんとのひとときです。岸さんは、画家クートラスが遺した作品をすべて任されている方です。詳しくは、岸さんの著書『クートラスの思い出』(リトルモア)をお読みください。また、『ロベール・クートラス作品集 僕の夜』(エクリ)という素敵な画集もあります。来年には、日本で展覧会が企画されているそうです。
話せば長くなりますが、いろいろな偶然が重なり、タムラ堂のスタッフKが岸さんと古い知り合いであったことが判明し、さらにご連絡先を教えてくださる方がいて、今回、何十年ぶりかの再会が果たされたのです。
パリ郊外の森の中にある素敵なお宅で、おいしい昼食をいただきながら、
夢のような時間を過ごすことができました。
なにしろ、お宅の壁のあちこちにクートラスの作品が惜しげもなく、
というか、さりげなく掛けられているのですから。
今回の旅がこのような素晴らしい出会いで締めくくることができたのは、
嬉しいことでした。
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野坂悦子 (水曜日, 23 4月 2014 09:27)
田村さんの素敵なボローニャとパリの旅、ほんの一部ですがご一緒できたことが、良い思い出になっています。これからも、いっしょに絵本の世界を旅していきましょう。
奥様にもどうぞよろしくお伝えください。