もともとモネの作品が大好きというわけではありませんが、パリに行くとつい訪れるのがオランジュリー美術館です。ここは、特別な場所という感じがします。
この美術館で、モネの睡蓮の絵に囲まれて過ごす心地良さは、何物にも代えがたいのです。
池に浮かぶ睡蓮、水面のゆらめき、刻々と変化する光。物の輪郭が次第にぼやけていき、
ついには光のきらめきだけがゆらゆらと揺れている、そんな世界。
モネが80歳を過ぎてから、白内障の手術を受けながらも、
大変な執念をもって描いた大作が、見る人の心に平安をもたらすということは、
なんだか不思議な気がします。
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