秋の個展めぐり

この季節は、あちこちで面白そうな展覧会や個展、イベントなどが目白押しです。
重い腰を上げて、さっそくいくつか個展をのぞいてきました。

 

まずは、水田典寿さんの「うつろい」。六本木のキャンティの裏手にあるギャラリーSUでの展示です。

古い洋館風の集合住宅の小さな一室をギャラリーにているのですが(右写真)、この空間がとても素敵なのです。水田さんのオブジェや家具とこの空間がまさに響き合っていました。http://www.gallery-su.jp

 

次は、ささめやゆきさんの「イタリアの道」展 (Bunkamura Box Gallery)。

これは、ささめやさんがイタリアに滞在した際に描いたスケッチ

(とエッセイ)の展覧会です。

実に、いい感じのスケッチで、そこに添えられた短い文章がまたいいのです。

ちょうどささめやさんのトークがありました。

例の、はにかんだような、とぼけたような口調のささめやさんのお話を

聴いているうちに、フェリーニの映画をまた観たくなり、

イタリヤに行きたくなりました。

いや、イタリアでなくてもいいのです。

とにかく、ここではないどこかへ。スケッチブック片手に。

 

それから、中目黒で、「彦坂有紀のやさい」展を見てきました。

彦坂さんの木版画は、パンの作品(『パンと木版画』)と出会って以来

すっかり気に入って、次の作品を楽しみにしていました。

木版画でこんなリアルな表現ができるのだという驚きは、

今回の「やさい」でも同じように感じました。

 

これ以外にも、まだまだ、見ておきたい個展、イベントがいろいろあります。

でも、いよいよ『雪がふっている』の作業が大詰めですし、

「夜の木」のイベントの準備もあります。

なにやら忙しい秋です。