お盆休みは、数日間東京を離れていました。
河口湖から富士山方向に少し登っていた場所にある古い山荘に滞在していました。
東京の暑さに比べればはるかに過ごしやすかったですが、それでも昼間はかなり気温が上がり、やはり暑いことは暑かったです。
そこで、ふたつの小さな出来事に遭遇しました。
まず、一つ目は、スズメバチの巣が、軒下にできていたということです。
キイロスズメバチの相当大きな巣でした。実に恐ろしい光景でした。
さっそく業者に依頼して、駆除してもらいました。
今年は、例年に比べて、スズメバチの発生が多く、駆除した巣の件数も昨年の3倍以上だそうです。やはり暑さのせいらしいです。
宇宙服のような完全武装をした駆除のおじさんが、バトミントンのラケットみたいな道具で、スズメバチをばしばしと叩き潰しているのは、
どこか現実離れした光景でした。
女王蜂ごと巣を取り除いたあとも、戻ってきたハチたちが巣をさがして
ぶんぶんと軒先を飛び回っていました。
さて、もうひとつの出来事というのはこんな具合です。
家の中にいたら、なにかがガラス戸に強くぶつかりました。
びっくりして外を見てみると、地面でルリビタキと思われる小鳥が
仰向けになってもがいていました。
これはちょっとダメかもしれないそと思いながらも眺めていると、
小鳥はなんとか起き上がりました。
ところが、そのまま、じっとして動かなくなったのです。
よく見ると、口を開けています。まるで、剥製のようでした。
いったいどうしたのだろうと、しばらく眺めていましたが、
いっこうに動く気配はありませんでした。
だいぶたってから、突然変化が現れました。
それまでじっと固まっていた小鳥が、ある瞬間に、
まるで息を吹き返したように、動き出したのです。
自分の体が回復するのをじっと動かずに待っていたのでしょうか。
そして、なにごともなかったように飛び去っていきました。
あとでガラス戸を見たら、羽がついていました。
この二つの小さな出来事は、どういうわけが、いつまでも心に残りました。
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