土器というと縄文土器をまず思い浮かべます。荒々しい文様の造形美は、現代人の心に響くものがあります。弥生土器の優しさも捨てがたいです。
でも、いずれにしても古代の遺物であって、現代生活の中で使うようなものではないと思っていました。
ところが、熊谷幸治さんの土器に触れて、驚きました。考えが変りました。
土器、あなどるなかれ。面白いです。
特に「野焼き」の作品は、やきものが土と炎の産物であることをまざまざと思い出させてくれます。
その辺りの粘土で作ったものを焚火のような火で焼くだけなので簡単ですよ、と熊谷さん。
だれでも自分で使う器くらい簡単に焼けるし、そういう生活がいいと思う、
という熊谷さんの考えに同感です。
インドのチャイカップに触発されたとのことですが、ここでもインド繋がりとは!
土器のもつ力強さと熊谷さんのセンスのよさが一体となった魅力的な作品が、
今、吉祥寺のOUTBOUNDの店内にダイナミックに展示されています。
日常生活に土器の器を取り入れるだけで、大らかな気分になってきます。
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