松江と出雲と「夜の木」と

松江のアルトスでの「夜の木」展におじゃましたついでに、観光をしてきました。

まずは、松江城の天守閣に登りました。日本の城の美しさは世界でも類を見ないほど洗練されていて、ほれぼれします。

ヨーロッパの石造りの堅固な城と比べると、日本の城は、いかにも華奢で優美な感じがします。

 

松江城を取り囲む堀川を巡る船に乗り、水の上から城や街を眺め、旅の気分を満喫しました。

それにしても水のある街はいいものですね。ベニスを例に出すまでもありませんが。

 

松江で、思い出すのがこの地に住んでいた小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)です。

小泉八雲と言えば「怪談」が有名ですが、そこに収められている話に、

木にまつわる奇談がいくつかあります。

「青柳のはなし」や「十六ざくら」などですが、

「夜の木」にもどこか通じるものがあるような気がします。

 

ここまで来たのだから、出雲大社に行かなくてはと、松江から車で出雲大社まで、

宍道湖を眺めながらドライブしました。

それにしても宍道湖がこんなに大きいとは思いませんでした。

出雲大社は今年の5月の「平成の大遷宮」を前にして、盛り上がっているというか、

なんだかそわそわしているような感じでした。

あいにく、この日は、黄砂がひどく、おまけにPM2.5やらも飛来し、

松江も出雲もなんだか霞がかかったようで、

大社の向こうの山並はぼんやりと霞んでいました。

ところが、大社の境内へ一歩足を踏み入れると、古代からの清らかな空気が感じられ、

パワースポットというのはこういうことかと納得したわけです。

結界が張り巡らされていていのかな、なんて思いましたが、気のせいかも知れません。

 

「夜の木」に導かれて、松江や出雲までやって来ましたが、

さて、次はどこへ連れて行ってくれるのでしょうか?