お正月映画というのをたまには観てみたいものだと思い立ち、
近所の映画館に行きました。
やはり、大作ものでしょう、お正月なんだから、ということで
「レ・ミゼラブル」を観ました。
TVで大掛かりな宣伝をしているような映画は
つい敬遠してしまうのですが、この映画は観たかったのです。
かつて原作を読み大いに感動し、ミュージカルの舞台も観ているので、
ミュージカルを元にした映画というのもどんなものか観てみたいと
思っていました。
よく出来ているなあ、というのが見終わった感想です。
(実は、けっこう泣きました。)
驚いたのは、キャスティング。こんな豪華なキャストで、
全部本人が歌を歌っているのです、しかも生で。
涙を流しながらアン・ハサウェイ(ファンテーヌ)が歌う
I Dream a Dream はすごいです。
音楽がいいのですね。On My Own という曲も心を打ちます。
でも、エポニーヌの切ない思いが、この映画ではあまり丁寧に描かれていないのが、
ちょっと物足りない気がします。
この長い物語に登場するさまざまな人物がそれぞれの人生を背負って
生きているわけですから、ある程度は網羅的にならざるを得ないのでしょうが、
個人的にはやっぱりエポニーヌをもっと描き切ってほしかったですね。
ユゴーの原作が持っている力の大きさに改めて感動したお正月でした。
そして、その壮大な長編物語を、ミュージカルに、そして映画に
まとめあげた力技にも脱帽です。
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