朝から冷たい雨が降る休日です。
家でごろごろしているのもいいけれど、せっかくだから出かけましょう、と家を出て向かったのが「世田谷パン祭り」です。
最近のイベントばやりで、やや食傷気味ではありますが、パンのお祭りと聞いてはやはりじっとしていられずに、雨の中を出かけました。
田園都市線の池尻大橋から三宿のほうへ歩いていくと、住宅街にもかかわらず人がぞろぞろ歩いています。向こうからあきらかにパンが入っていると思しき袋を提げた親子連れなんかかやってきます。イベント独特の熱気が感じられます。
まずは会場になっている世田谷公園へ。そこは、世田谷のパン屋さんばかりが出店しています。
お目当てのシニフィアン・シニフィエの出店に行くと、そこにはパン祭りのための
特別のパン1種類しか置いてありません。「バゲットは?」と聞くと、
お店にはありますとのことでした。お店はなんと公園のすぐそばでした。
ちょっと敷居が高い雰囲気ではありましたが、でも素敵なお店でした。
そこで、パゲットやらルバンやらハード系のパンを中心に買いこみました。
パンの姿がとてもよく、おいしそうなので、ついつい買いすぎてしまいました。
それにしても、シニフィアン・シニフィエとは、なんという店名!
ソシュールの言語学や記号論の用語をお店の名前にするセンスっていったい…。
そのあと、もうひとつの会場(池尻小学校の体育館)をのぞいてみました。
そこは、一種異様な雰囲気でした。(写真)
50軒以上のパン屋さんが所せましと並んで、出店しているのです。
ずらりと並んでいるおいしそうなパンをあれこれと物色している人々の熱気。
こちらは、すでにシニフィアン・シニフィエでたくさん買い込んでいるので、
これ以上買うわけにもいかず、ながめるだけで帰ってきました。
このようにイベントがはやるということは、ひとびとがこのお祭りのような
ある種の非日常を求めているのでしょうか。
淡々と日常をゆるやかに楽しむというのでは満足できないのでしょうか。
というようなことを感じながらもパン祭りを堪能してきました。
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