COW BOOKS 南青山店に行ってきました。
この本屋の棚に並んでいる古本を見て、
まるでかつての自分の本棚を見ているような
ちょっと不思議な気分になりました。
すらりと並んだ晶文社の「文学のおくりもの」シリーズなど、
このころの晶文社は面白かったなあと改めて感心したり、
懐かしがったり。
ところで、今回は、COW BOOKSでのLittle Press Fair が
お目当てでした。
いろいろな人(作家やデザイナーなど)が、手作りの本を出展しています。
展示のみであったり、小部数の販売をしていたり、さまざまですが、
本という形態を愛する人たちの思いが伝わってきます。
伊藤まさこさんや、こぐれひでこさんの本も素敵でしたが、
圧倒的な存在感があったのは、小林和人さんの
Lantaen Needlework という分厚い本でした。
これは、ラオスの少数民族レンテン族の手仕事による豆敷きと呼ばれる
布製のコースター500枚を記録した写真集です。
一枚一枚、独特な色遣いで刺繍が施され、 それぞれ表情が違うので、
見ていて飽きません。
とにかく、500枚、つまり1000ページの分厚い本に、小林さんの
強い思いが感じられます。ご自分で、写真を撮り、プリントし、製本したそうです。
500枚の紙を製本するのはさぞや大変だったことでしょう。出来栄えは見事です。
インドのハンドメイド絵本「夜の木」に刺激されたというお話をうかがうと
うれしくなります。
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